日用品愛好家の休日 vol.1|いぶし銀な無印アイテム。
いぶし銀な無印アイテム。
「みなさんこんにちは。引っ越しは落ち着きましたか? 荷ほどきやら手続きやらが終わったら、次は楽しいお買い物の時間ですね。今回は無印良品のラインナップから、新生活にぴったりな定番品を紹介したいと思います。」
という感じの書き出しを考えていましたが、あれこれと準備しているうちに、すっかり時機を逃してしまいました。もうほとんどの方が必要なものを揃えられたことでしょう。
そこで趣向を変えまして、定番品ではなく、ちょっとニッチというか、「いぶし銀」なアイテムを紹介していきます。
玉子を立てるための道具ですが、副菜や調味料、おつまみなんかを入れる小鉢としても活躍します。
引っ越ししたてだと食器が少なかったりするので、こういうマルチに使えるものがあると便利ですよ(トーストとゆで玉子とコーヒーを用意して喫茶店気分を味わうのもグッド)。
「こども食器」と銘打たれていますが、おとなが使うのにもなかなかいいアイテムです。
軽くて丈夫で、持ちやすく、スタッキングもでき、しかもお値頃。2ペアほど揃えておくと急な来客があってもバッチリです。アウトドアのお供にもおすすめ。
ところで、無印良品のこども用品コーナーをじっくり見たことはありますか? 僕はわりと最近まで知らなかったのですが、大人でも使えるようなアイテムがけっこうあります。機会があればぜひ覗いてみてください。
保存容器が少ない引っ越し直後に重宝するアイテム(もちろん生活が落ち着いてからも活躍してくれます)。お菓子をおすそわけする際にも便利です。
また、本来の用途ではないですが、本とかガジェットとかを持ち運ぶときにも活用しています。
またもや余談。タッパーやキャニスターなんかは、スーパーやホームセンターのプライベートブランド商品を探すと、けっこういいアイテムが見つかったりします(たとえばイオンのTOPVALUの保存容器はなかなかの優れものです)。
日用品愛好家と、このニュースレターについて。
ご挨拶が遅れました。日用品愛好家の渡辺平日といいます。肩書きのとおり、日用品を愛好しています。
僕は海の見える小さな町で生まれました。そこはほんと、金魚鉢みたいに狭い町で……。しゃれた雑貨を販売しているようなお店は一軒もありませんでした。
そんな場所で育った僕が、どうして「もの」に目覚めたのか?
そのきっかけとなったのは農具でした。祖母が農業をやっていた関係で、小さい時から畑仕事をよく手伝っていたんですね。
金槌や鋸、斧、籠、笊……。祖母の家にある納屋には農業用の道具がたくさんありました。それらはいずれも頑丈で、無骨で、そして実直でした。
僕は物心がつくころから、そうしたものを身近に感じながら育ってきました。そういう環境にあって、道具や日用品に興味を持つのって、ある意味で必然だったのかもしれません。
けっこう話が長くなってしまいました。僕は大学を卒業したあと、とあるインテリアショップに就職。そこでは5年ほどせっせと働きました。それから転職のために上京し、さらに紆余曲折あって、気がついたら日用品愛好家になっていました。
現在は文章を書いたり、取材やインタビューをしたり、製品開発をしたりと、いろいろやっています。
そんな日用品愛好家によるこのニュースレターは、愛用品を取り上げたり、展示会を紹介したり、インテリアに関する書籍をピックアップしたりと、ひたすら「日用品尽くし」となる予定です。
日用品愛好家のものづくり。
まだ詳しくはお伝えできませんが、プロジェクトに進捗がありましたら、ちょくちょく情報をお届けしますね。掛け値なしに最高のプロダクトが出来上がりつつありますのでどうぞお楽しみに。
それと、出張の合間を縫って、長野の雑貨店を巡ってきました。これについては改めてお伝えします。こちらもどうぞお楽しみに。
それではまた、次回のニュースレターでお会いしましょう。
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